実証課題 3

労働生産性の向上

概要

背景

● 労務費が高騰、労働力の確保が困難
● 作業者の個別管理が困難で、生産性向上が大きな課題
● 負荷の高い作業や難易度の高い作業が従業員の負担

取組概要

● agis労務管理システムを導入して、個々の生産性を向上
● 収穫トマトの選別作業を自動化して、選別作業時間を短縮
● 防除作業に農業ロボットDONKEYを導入して自動化

期待成果

個の評価に基づく労務管理と作業の自動化で労務費を削減

近年の課題である賃金の高騰や労働力の確保に対応するため、労働生産性の向上に取り組むことは急務です。プロジェクトでは、agis労務管理システムを導入し、個別管理と個々の生産性の向上を目指しました。さらに作業の自動化も進め、労務費の削減が実現しています。

取り組み内容

労務管理システムを導入

労働生産性向上のため、agis労務管理システムを導入。NFCタグとリーダー端末を使用し、ハウス内で簡単に作業記録を自動収集・可視化できるシステムです。本システムの導入により、農作業の標準化・効率化が進み、生産性の向上が期待できます。

導入例

(1)収集

●作業記録の自動収集

NFCタグをリーダー端末にかざすだけで、一人ひとりの作業記録を自動で収集します。

(2)意識づけ

●作業者が時間を意識して
作業を実施

作業者ごとの目標時間と結果がリーダー端末に表示され、作業者の時間意識が向上。

(3)実績把握

●作業者の目標達成状況に
基づく指導

プラットフォームの可視化機能を活用し、メンバーの目標達成状況を確認・共有・指導。

(4)進捗把握

●進捗状況に応じた人員配置

プラットフォームの可視化機能リアルタイムで作業進捗状況と。作業者の残勤務時間を確認し、人員配置を調整。

agis問合せ先

会社名/小林クリエイト株式会社 
電話番号/0545-63-8100
URL/https://k-cr.jp/product/healthcare_and_lifecare/agri/
担当者/アグリ事業部 松林


AI搭載型自動選果システムの導入

農産物自動選別システム「ファミリーソーター」は、複雑な形状や傷、色むらなどに加え、糖度、リコペンなどの情報まで瞬時に、確実に評価・選別できるシステムです。これにより、目視による複雑で難易度の高い選別作業が自動化され生産性の向上が期待できます。

ファミリーソーター問合せ先

会社名/近江度量衡株式会社
住所/〒525-0054 滋賀県草津市東矢倉3-11-70
電話番号/077-562-7111
FAX番号/077-562-7116
Mail/omi-info@omiscale.co.jp
URL/https://www.omiscale.co.jp/
担当者/小谷(オダニ)・釆野(ウネノ)


自律多機能型農業ロボットの導入

自律走行が可能な多機能型農業ロボット「DONKEY」。ハウス内での様々な作業を自動化・省力化することで生産性向上につなげます。まずは着果剤散布や防除作業の一部を自動化し、作業者の負担を減らすことから取り組みました。

DONKEY問合せ先

会社名/株式会社DONKEY
電話番号/042-703-0235
Mail/contact@donkey.co.jp
URL/https://www.donkey.co.jp/
担当者/山本 秀勝(やまもと ひでかつ)

期待成果と効果

労務管理システムの導入により、従来は困難だった個々の作業管理と労働生産性の向上が実現。自動化による作業時間短縮と合わせ、導入後10ヶ月の時点で、栽培面積10aあたり150時間短縮することに成功。以降も削減効果は上昇しています。

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